新政酒造_木桶明醸蔵
2020 - OOMACHI, AKITA - Interior
JP
2022 - OOMACHI, AKITA - Interior
文化財である秋田の歴史的な日本酒醸造蔵の、木桶専用蔵改装プロジェクト。
歴史を探るとここは酒造りの要である6号酵母株が初めて発見された蔵であり、その当時はすべての酒造りが木桶で醸造されていたことがわかりました。
私たちは、この尊い豊かな歴史的背景をデザイン提案の主軸として、元々の舟底天井構造を保持しながら「小組格天井」という日本伝統工法で最も格式の高い様式と
吟醸蔵に因んで伝統色の一つである藍で粧いました。
これは過去へのオマージュであり、将来の革新への決意を象徴しています。
新たに設計した天井造作は、建築構造の強化・断熱性の向上・機械的設備の隠蔽、効率的かつ均一な空気循環を実現し、醸造空間としての最適化をしています。
この空間設計は、
伝統産業である日本酒業界をグローバルに牽引するブランドとして
未知なる醸造成果を夢見る提案となります。
Direntor
ARAMASA BREWERY
Design
Yoshiaki Soma
PANOF
Construction
中央建装株式会社
Photo
Masato Kawano
Nacasa & Partners